テラン保護府

テラン保護府は国際宇宙連合司令部（U.S.C.）とA.G.I.タスクフォース（A.T.F.）の後継派閥であり、テラン最高司令部より、太陽系の保護とゼノンの脅威を排除する任務を請け負っている。機関再構築のきっかけとなったのが、トーラス・エターナルの破壊事件である。U.S.C. が外部の妨害工作員の侵入を許し、トーラス・エターナルの破壊を阻止できず、テランの住民を危険にさらしたため、政府の能力に疑問が投げかけられたのだった。

ジャンプゲートの遮断中、テラン政府は市民の安全を確保する好機を得た。ジャンプゲートのネットワークから隔絶されたことで経済は発達し、テラン保護府は太陽系内で防衛の強化を進めた。テラン政府の批評家たちは保護府の創設はU.S.C.が名を変えただけに過ぎず、根本的な構造上の問題は依然として残っているという。だがテラン保護府の運営が、前主権団体とは異なるのは事実である。保護府は太陽系の中枢の防衛に注力しており、テランの住民ですら地球に近づかせてもらえない者がおり、テラン外部との折衝にも積極的である。彼らは共同体のゼノンに対する行動に納得せず、ネットワーク全体でゼノンに対処するよう熱心に呼びかけている。保護府はゼノンの問題を抱えている宙域を見つけると、その領有派間を問わず、ゼノンを根絶するべく艦隊を送り込んでいる。また、ほかの派閥にもA.G.I技術に 関する方針を徹底させるためなら内政干渉すら厭わない。ゼノンの対処に熱心になるあまり、惑星間共同体と対立することも珍しくない。

TER
Terran Protectorate